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夢のドア − 旧・小説投稿所A

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夢のドア
− Capter 1 −
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8歳の時に交通事故にあい、入院している彼がいる。

彼は、病室から出られなく、本も見ることもできず、友達とも話が出来なくなった彼だが、
心には柔軟性があった。

そんな彼の楽しみは、夢を見ることだった。

今日の夢は、黒い世界と、白い世界が広がっていた。

それぞれこの世界の主たちは、楽しそうにかけている。

たとえるなら、兄と妹のようだ。

2色の世界は、本当にきれいだ。
そして、現実から逃れれる、唯一の処だった。

(もう、いっそ、これから、ずっとこの夢の中に、とどまろう)

そう思った彼は、後日、急性の重い病気になり、























にっこりと親に笑った末、他界してしまった。




















彼の魂は、いつも夢を見ている。

その2色の夢。他にも、竜になって、龍と遊んだ夢。

そして、創造した国の夢。

その創造した世界は、とてつもなく広く、いろいろな夢が重なってできた国だ。

生きていた時のような、赤いマンションと、天高く突き抜けた電波塔と、ガラス張りの高層ビルの、現実の国。

そして、

白黒のさびしい国に、月光が美しい国、時空とつながりのある国、水平線まで続く海の国とか、たくさんの夢が結びついていた。

何日も、何日も、その夢を見続けた。


神様より偉い神様になった気分で、 見つめていた。



こちらは、旧SS置き場から引っ張ってきました。
<2011/05/31 00:12 ネイム>
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